乙武さんを知ったきっかけは“五体不満足”。表紙を見た時点では“手足がないけどイケメンで明るい笑顔の人”でしたが、本を読み終わったころには“すごい脳みそを持ってる人。ぶっとんでいて面白いお兄ちゃん”に変わりました。
ぽにょ太に障害があると分かった頃、亡くなった母から“五体不満足”が送られてきました。わたしはすでに1冊持っていましたが、母の思いがとても嬉しかった。
おとといのこと。乙武さんの『自分を愛する力』という本が本屋に並んでいたのでパラパラとめくってみると、読みやすくていい感じ。小さめの新書本なので持ち歩きに便利だし。
ぽにょ太を育てるため・・ではなく、自分自身を「自分を愛する人」に育てなおしたいなあと買いました。
わたし、自分が可愛いくせに自分が嫌いなんですよね。100%嫌いってわけじゃないけれど、嫌いなところが多くて。もっと自分に自信もちなさいって言われるけど。
乙武さんが幸せな顔をしている理由
乙武さんっていつも幸せそうな顔をしているなあと、いつも感動してしまうんですけれど、この本を読むとその理由って、
- ありのままを受け入れてもらい、愛されて育った。
- 乙武さん自身も、相手のありのままを受け入れて愛せる人。
- 達成感をたくさん味わってきた。
だからだなあと。
“普通に育てよう、この子が将来つらい思いをしないために”
って考えてしまうよりも
“この子のこういうところは周りの子と違う、これは面白いかも?”
と思って育てられると、乙武さんみたいな仕上がり?になるのか、それとも生まれつきああいう人なのか、は、わからないです。
けれど、確かに“受け入れて愛されて” 育った子は、まっすぐに恐れずに人を愛せる子に育っている子が多い。人の心を信じて、愛している人が多いなと感じます。
そして達成感。なにかをやり遂げたときの“やったー!”という気持ちがあれば、壁にぶち当たったときにそこであきらめず、自分の頭で一生懸命考えて前にすすめるようになる。
幸せって愛し愛されることだと思ってたら、たしか茂木健一郎氏が
「幸せとは達成感のこと」
と言っていたような。あやふやでごめんなさい。
愛と達成感があれば、わたしもこれから自分を愛せる人なるかな?
チューリップになった少年
すごく心にきゅんと来た部分。乙武さんの教え子のHくんが書いた詩が載っています。H君はちょっとやんちゃな男の子で、文章を書くのが苦手だそうですが、
“どこが苦手だよっ!すごいじゃないか!この感性どこから出てくるの?”
と思っちゃいました。
この詩を素敵だと思って選んだ乙武さんがとても素敵です。
発達障害の生きにくさについても書かれています。
最初の話にもどりますが、母から“五体不満足”が送られてきたとき、嬉しかったけれど内心こう思いました。“でも違うんだよ・・乙武さんは身体障害者であるまえにすんごい脳みその人だし、ぽにょ太は知的障害で発達障害なんだから・・”
発達障害児は外からみても障害児だって分からない。
たとえば、車椅子の子はディズニーランドのパレードを特別なスペースで見られるけれど、発達障害の子はそのスペースでは見られない。見た目では障害があるってわからないから。
車椅子に乗っていれば
「大変ね」
といわれるけれど、発達障害の子は
「しつけの悪い子ね。迷惑だわ」
といわれることもある。
どっちが大変とかではなく、どっちもそれぞれ大変なのはわかってる。
でもなんか、もやもやする。
と、思っていたら、乙武さんがこの本の中で書いてくれていました。
たとえ僕が逆上がりができなくても「なまけているだけだ」 とは思わないだろう。だが、発達障害は目に見える障害ではない。だからこそ、「あいつはサボっている」「どうしていつもワガママばかり言うんだ」と思われてしまう。
そう、そうなんです。乙武さんありがとう。
特に見ていて、大変さがわかりにくいなあと思うのは、知的障害のない発達障害の子と親なんですよね。
知的障害がなければ障害がないとみられ、むしろ
「勉強はできるくせになんでこんなことできないの」
といわれる。
福祉に守ってもらえない。学校でも職場でも誤解され孤立して親もこどももヘトヘト。
乙武さんが書いてくれたことによって、世の中の人の知的障害のない発達障害の人に向けられる目も今より優しくなる気がします。
乙武さん
返信削除私も 読みやすくて好きです。
うん・・・・。
そうだね。一目でわかる障害
分からない障害・・・。
無地化しいな・って思っちゃった。
そして きっとグレーゾーンの人々も
生きにくさを感じているのかな・・・・。
ドレミ先生、コメントありがとう。
削除>そして きっとグレーゾーンの人々も
生きにくさを感じているのかな・・・・。
ですねきっと。
ドレミ先生はいろんな子を見てるから、感じる物があるんでしょうか?
わたしも変わってるって言われるから、ひとごとに思えないです。