大好きな人に手紙を書こうと思って

便箋と封筒を買った。受け取る人の負担にならないように、小さめの便箋と封筒を選んだ。あの人と、あの人と、あの人に贈るよ。ちいさなちいさなお菓子を添えて。

これって、実はひそかにすごいことなんだ。

わたしは、手紙を書くのは苦手。書いているうちに悲しくなって
「こんな字の手紙もらったって嬉しくないだろう」
と辞めてしまうことが多い。



文章が浮かばないし、なにより字が汚い。手書きフォントみたいなかわいい字か、ペン字の先生みたいな字が書けたらいいのに。

まあいいや。汚い字でも。とりあえず丁寧に書こう。


好きな人がいるってことは奇跡的な幸せ。いや、人じゃなくてもいいさ。ペットショップのにゃんこでもいいさ。

にゃんこが自分のことどう思ってるかとか考える前に、すでに幸せな気持ちでいっぱい。 

片思いか両思いか、それはそんな大きな問題ではないと最近思う。“好き”って思うことがなにより幸せだから。好きになろうと思ってなれるもんじゃないから。

あんまり愛情深い性格じゃなくて、そんな自分がさびしかったりするから、好き！って思わせてくれてありがとうって思う。あ、
あっ、手紙を贈る相手はどの方も女性ね。

　　

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