2013年11月20日水曜日

アドバイス。

友達に悩みを打ち明けることが歳とともに減っている。深刻な悩みほど、話さなくなってきている。

理由は、友達からのアドバイスを受けるのを避けたいため。

どういうアドバイスをしようかと頭を悩ませるのも申し訳ないので、どうしてもどうしても話さずにいられない時は
「吐き出したいだけだからね」
と、ひとこと付け加えて話そうと思っている。


仕事上の的確なアドバイスはとてもありがたいけど、ごくごく個人的な心の深いところにある悩み事で追い詰められて弱っているとき、アドバイスをもらうのはきつい。

(追記:いろいろ本気でアドバイスしすぎて墓穴を掘ったこと数知れずな自分のことは棚ならぬ屋根に上げて書いております。)

人は、人の話を聴く時、 自分自身にあてはめて考える。

 

たとえば、無口で家ではリモコンを握り締めたまま動かない夫とお話が出来ない重度の自閉症の子と3人で暮らしているAさんがいたとする。

Aさんにはママ友さんがいる、やはり無口で家ではリモコンを握り締めたまま動かない夫とお話が出来ない重度の自閉症の子と3人で暮らしているBさんだ。

AさんはBさんに 夫や薄このことを相談したら、彼女は彼女自身に当てはめて考えて、
「ねえ、こうしたら、こういう風に言ってみたら?」
と、いろいろアドバイスをくれるとする。

でもね。

Aさんちの夫と息子とBさんちの夫と息子はぜんぜん違う。


同じ無口な夫じゃなく全く違う無口な夫だし、同じ重度の自閉症の男の子じゃなく、全く違う重度の自閉症の男の子だ。

なによりもAさんとBさんは違う。

 

先祖だって違うんだから。Aさんの祖先は農耕民族でBさんの祖先は狩猟民族かもしれない。つまり、DNAから違うんだ。


悩みが複雑で深いほどAさんは
“それができたらとっくにやってるよ”
って言いたくなるだろう。

でも、そんなこと言えるわけない。

もし、AさんがBさんに
「それができたらとっくにやってるよ」
なんて言ったら、Bさんは
「えっ・・・わたし、真剣にアドバイスしてるのに」
とショックを受けるだろうし。

だからと言って、悩み事でぱっつんぱっつんでなっている脳みそには
「うんうん、ありがとう、そうだねーその通りだわ。」
なんてうなずきながらアドバイスを聞く余力なんて残っていない。

うわー、なんか私、性格悪いわ。



そんな私ですが、言われたいし言って見たい言葉がある。

「空を観てごらんよ。夕日が綺麗だよ」

くっさー。

ふた昔前、いや三昔前の青春ドラマみたいなくっさいセリフ。
ある友だちが、落ち込んでいるときにメールでこの言葉を言われたそうな。相当嬉しかったらしく、35回くらいはこの話を聞かされた。

しょぼくれているときに言われたら感激して涙も鼻水も流して泣いちゃうんだろうな。

夕日じゃなくて星でも虹でもひこうき雲でもなんでもいいです。

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4 件のコメント:

  1. 私の事かと。いつも調子にのってアドバイスして、後で落ち込みます。言われた方は、堪らないでしょう。ああ、人の気持ちがわかる人になりたい。ぐちってゴメンナサイ。

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    1. それに、わたしもこんな事かいてるけど、いろいろアドバイスして墓穴掘った過去、沢山ありあす。

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  2. 真奈美さんこんばんは。いつもありがとうです。

    大丈夫です!ひとの気持ちが分からない人はそんなふうに落ち込んだりしないと思います。




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  3. ほんわかさん、ありがとう!私も、こんなふうに励ませる人になりたいなぁ。生きててもいいよって、言われた気持ちです。

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