2013年3月8日金曜日

あなたが好き、という気持ち。

誰かをとっても好きになるのがいやだった。できればあまり好きになりたくないと思っていた。ちょっと好き、あとは知らない、くらいがいいやって。 男の人に恋をするとかだけじゃなく、男女問わず。

とっても好きになるのはとっても苦しい。

好きになればなるとそれにくっついてくるものがつらい。やきもちとか、独占欲とか。

怖くて、不安で、
相手のことをやたら知りたがったり束縛したいと思ったりする自分がみじめでみっともなくて、 そんな自分を知られたくなくて、自分から逃げ出したかった。


なんでそんなものがくっついてくるかを考えて見た。

結論。
その人がいなくなったらどうしようという不安がついてくるからだ。

好きな人の気持ちが遠ざかったり、距離が遠ざかったりするのにはあきらめがつくようになった。

好きな人の存在自体がもしかしたら消えてしまうんじゃないかっていう怖さだけはどうすることもできないな・・


11年前に亡くなった母。初めてわたしが死にもの狂いで好きになった人だ。

子供の頃、母がある日、静かに笑いながら言った。
「今日ね、車に轢かれそうになってね。あ、わたし死ぬんだ。もういいやって思ったよ。死ぬのって、あまり怖くないのよね。」

それから毎日、母が死んじゃうんじゃないかと、不安で不安で、大声を出して母に抱きついて母を困らせた。

周りからみれば、困った子だなあ~くらいのことだったかもしれない。でも私は真剣だった。
母はそんな私を、笑いながら抱きしめてくれた。

母以外の人にそんなことをしたら嫌われちゃうから、誰かを好きな人ができるのは、同時に相手に嫌われる自分ができあがってしまうから、本当につらかった。

どうしたらあんまり好きにならずに済むかいろいろ考えても、好きなものはしょうがない、好きになってしまうんだ。
どこにも行かないで、突然消えたりしないで、って思う気もちでもう壊れそう。

好きな気持ちは自分じゃどうしようもできない。怪物だモンスターだ。どうにかして、誰か助けて。


最近は、そのモンスターが以前ほど怖くなくなった。

「そんなに好きなんだね、よしよし」
って、モンスターの頭をなでなでする余裕が出てきた。


モンスターとうまく付き合えれば、誰かを好きになるってとても素敵なことだ。全然興味がないことでも、その人が好きなことだってだけで自分も好きになっていたりする。

好きな人にとって大切な人は自分にとっても大切に思える。好きな人を大切に思っている人、友達とか親戚のおばさんとか会ったことのない人たちに感謝する気持ちがわいて来る。

その人を産んだ人、育てた人たちに、
「ありがとう、ありがとう」
と感謝したくなる。

人を好きになるのはやっぱり素敵だ。
好きな気持ちにくっついてきたモンスターが大暴れしないよう、頭をなでなでしながら、好きな気持ちをそのままにしておこう。




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