2013年3月13日水曜日

ダイエットと摂食障害と私。

 少女の頃のわたしの頭の中はダイエットでいっぱい。健康のためのダイエットじゃなくて、やせた体でいるためのダイエット。

食事は毎日自分で作った。山のようなキャベツのせんぎりと、ちょっとだけのご飯やパン。
紅茶と珈琲を飲むとやせると聞いて、胃が荒れるまで、荒れても飲み続けた。

ちょっとしか食べないから
「小食だね」
って言われていたけど、頭の中は食べ物のことでいっぱいだった。


突然猛烈に食べたくなって、がーっと食べて、そのあとすごい罪悪感に襲われて、トイレで吐いた。

そのうちに、食べたら吐くのがあたりまえになった。
吐くと涙が沢山出た。胃液も出た。そのうちに血がでるようになった。

周りの人から見た私は
「細くて今にも折れそうな体をした女の子」
だったから。そのままでいたかった。


食事を減らしてもやせない体になっていたので、吐くしかない。
こんなこと辞めたいと思いつつ、何年も吐きつづけた。

わたしの脳みそは、わたしの体に必要な食べ物の量がどのくらいなのか判断ができなくなっていた。以前よりももっと激しく、急に沢山食べたくなったり、全く食べられなくなったりした。

母は小さなバーを経営していたのでいつも忙しく、わたしが吐いている事に気づいてないようだった。
あるいは気づいていてもどうしていいかわからなくてだまっていたのかもしれない。
だれも私を止める人はいなかった。

友達の前で演技するのはそんなに大変じゃなかった。外ではみんなと同じように食べていればだれも気が付かない。だから、誰も私が苦しんでいることは知らなかった。

“このままじゃいけない。”

いろんな本を読み漁って辞めなきゃいけない理由を自分に言い聞かせた。

  • 吐き続けると、胃液で歯も喉もやられてぼろぼろになる。ぼろぼろの歯で笑うのははずかしいでしょ?
  • 摂食障害で栄養失調になると体毛が増えてゴリラみたいになるんだよ。いまでも十分毛深いのにどうすんの?
  • 長引くとさ、脳みそがちぢんで元に戻らなくなるんだよ。これ以上馬鹿になったら生きていけないでしょ?

ある日1冊の本と出合った。


本屋で立ち読みした本(買ってないですごめんなさい)に書いてあったこと。要約するとこんなこと。

本人が気づいてない、摂食障害本当の理由。



他にやりたいことがあったりやめたいことがあるんだけど、どうせ無理だとあきらめていながらどっかであきらめきれず、せめて自分でなんとかできそうな体重と体型をコントロールしようとするから。

本気で治したいなら、自分がいつの間にかあきらめていたことを見つけて、もう一度やってみること。

これだ!そうだ、これだよ!

会社を辞めて東京へ



26歳の私は、周りが止めるのも聞かず、会社をやめて東京へ行った。学校へ通い、美容関係の仕事に就いた。

毎日が忙しくて、ダイエットのことなんか忘れていたのにどんどん痩せていった。

太りはじめ、今にいたる



結婚して出産してもずっと痩せていたけれど、37歳のときにすごくショックなことがあって、それから一気に太った。幸せ太りならぬ不幸太りだ。

私は小太りのおばさんになった。

この体を無理なダイエットで細くしようとは思わない。 うまく痩せられたとして、今度はそれを維持するのが大変だもの。

痩せれば以前のように“細いねー”と言われるかもしれないけど。

太ったことで、自動的に“見た目に関係なく付き合ってくれる人”と仲良くできるわけだし。

でもね、そろそろダイエットしないと、体に悪いよね。
次にダイエットするときは“痩せるため” のダイエットだけはやめよう。

体のことを考えてバランスの良い食生活にしていく本当の意味でのダイエットにしよう。

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2 件のコメント:

  1. 自分の事を書いちゃいたくなって
     コメントさせてもらって・・いいかな。。。

    ・・・・・・・・・・・

    長女が 高校の時 拒食になって・・・。
    (元々が やせ形体系で小柄だったので
     比較的早く気が付いたのだけれど…。)
    (元々が42~45キロくらいだったので
    あっという間に30キロ台になり 骨が見えたの。
    だから 拒食になって短期間で気が付くことができたのかもしれない。
    それに関してはラッキーだったかもしれません。)


    寝込むほど悩みました。

    (多分、悩んでいるのは 偏食障害本人で
    凄く苦しいだろうな・・・。って思います。)

    図書館で色々な本を読んだり カウンセリングを受けたり
    (私が長女に内緒で)

    色々な本を読んでも落ち込む本が多かったの。
    そんなとき 水島広子先生の本に会い
    本当に救われました。

    「子供が死んじゃうかも…。」って思って
    必死に本を読んで
    少しずつ少しずつ関係も修復していって

    いろいろ いろいろあったけれど

    今は「長女が幸せ。と感じて毎日を過ごせれば
    それだけでいい。」って思っています。

    彼女の拒食がなかったら 色々な事に気が付けなかった。

    今まで生きてきた中で もっとも苦しい時期だったけれど
    これがあって 今の私もあると思っています。

    ・・・・・・・・・・・

    ほんわかさん 本当に偉いね・・・。

    自分で色々な事 乗り越えてきたんだね…。

    これから 本当の意味でのダイエット
    きっときっと成功するよ。って思っています。

    私も がんばろ・・・。





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    1. ドレミ先生、ありがとう。この記事読んだらドン引きする人多いだろうな、と思いながら書いたんだけど、書いてよかったかどうかわからなくて。

      書いてよかった・・かな?

      娘さん、大変でしたね。って簡単に書いていいものかもわからないくらい大変でしたよね。

      ドレミ先生の心が娘さんに届いてよかったです。
      ひとりで戦うのはつらいし、時間がかかるから、支えてくれる人がいるって大事ですよね。

      水島広子先生、検索してみてたどりつき、メルマガ購読申し込んでみました。

      いろいろありがとう。
      感謝感謝です。

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