2013年8月5日月曜日

姫野カオルコ『風のささやき -介護する人への13の話 』

姫野カオルコさんのエッセイが好きでよく読むのですが、小説は読んだことがありませんでした。

小説って文字が多くて疲れちゃうんですよね。老眼だからでしょ?とか言っちゃだめですよ。

十代の頃は本の虫で、パールバックの“大地”とか、マーガレット・ミッチェルの“風と共に去りぬ”とか平気(?ちょっと見栄張ってる)で読んでたので、反動が出たのかもしれません。

しかし先日、いとしの姫野さんのブログに、 『風のささやき -介護する人への13の話 』の紹介記事が書かれていたので初めて姫野さんの小説を読んでみました。


読みやすい~なんだ、もっと早く読めばよかった。

小説と言ってもストーリーがどーんとあるわけじゃなく、介護している人たちのこころのつぶやきを文章にしたもの。ちょっとした時間にちょこちょこと読めます。

介護生活真っ最中の人は読んで癒されるかもしれないですが、人によっては逆に落ち込んだりするのかなあ。わたしは癒されたので、今、記事書いてます。

以下、私のぐだぐだ話なので、気の向いた方だけ読んでください。あとで削除か編集するかも



私の結婚生活は姑の入院している病院通いからはじまりました。 あ、違った。結婚より先に病院通いがはじまりました。

毎日毎日、 洗濯物を入れたバッグを持って、駅まで歩いて、電車に乗って、また歩いて、姑の入院していた病院に通いました。

姑のところに行ってから、障害を抱えた舅のアパートへ。気弱になっている舅の話を4時間はきいていたでしょうか。

 いつかこの生活は終わるんだろうと思っていたら、ぽにょ太の障害が発覚。わたしの介護生活はエンドレスになりました。

ぽにょ太に対しては介護しているって意識はあまりなくて、ずっと2歳のちっちゃい子を育てている感じ。でも、子育てと違って終わりがないのですから、客観的にみれば介護ですね。

舅や姑との時間はそんなに辛くなかったです。一緒に暮らしてなかったですからずーっと一日中一緒にいたわけではないですから。

辛かったのは不自由と孤独。

お金が欲しくてもパートにも出られない。
体の不自由な舅とすごい勢いで走り回るぽにょ太2人 を連れて出かける
大変さを身近な人にわかってもらえない。嫁なんだから当たり前だと思われてる。

病院へ行けば、
「おじいちゃんと一緒にくらせば?そのほうがいいと思うわ」
と言われる。

預かってくれる人がいないから病院にぽにょ太を連れていって
「こういうところへは赤ちゃんを連れてきちゃだめよ。」
といわれる。

言っている人に悪意はない。思ったことをアドバイスしてくれてるだけ。


夫は休みの日はマージャンやら競馬に出かけて、夜は酒飲んでよっぱらって、こちらのことなんてちょこっとも気にかけない。こんちくしょー。

めずらしく病院まで車に乗せて行ってくれて
「先に病室行ってて、あとで行くから」
と言われて病室へ。待つこと4時間。面会時間が終わってしまい。1人とぼとぼと病院を出て
“もしや?”
と思い雀荘で行ってみるとじゃらじゃらの真っ最中。

あんたの親じゃねーか。



その頃の気持ちがわーっとよみがえって来ました。

どさくさまぎれに愚痴りました。ごめんなさい。

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