ニュージーランドが好き （好きを見つめる21日 7日目）

ずっとニュージーランドに憧れていた。

何故だか分からなかったけれど、行きたい国は、イギリスでもアメリカでもなくオーストラリアでもなく、ニュージーランドだった。

ずっと、ニュージーランドに行けないまま結婚した。どうしても行きたくて、
 「ニュージーランドに1度行ってからじゃないとこども産まない」
と夫に宣言。




英会話スクールで知り合った友達と一緒に冬の成田空港から夏のクライストチャーチへ。

友達は脚に病気を抱えていて、いずれは歩けなくなるからと今のうちにニュージーランドへ行きたいと言った。うまく歩けない友達の移動をちょっとだけ手助けしながら旅行した。早足じゃなくゆっくりとニュージーランドを味わうことができたのは彼女のおかげ。

友達と一緒にクライストチャーチを歩き、 coachと呼ばれるバスで山に登り、クィーンズタウンでボートに乗り、カンタベリー平野を列車で横断した。

花の香り、大きな樹。日本にはないものが沢山あるのに懐かしい気持ちになる不思議な国だった。

出会った現地のホテルのフロントのおねえさんや八百屋のお兄さん、観光バスの運転手さん達の大雑把な仕事ぶりとのんびり優しい接客が新鮮だった。

南島と北島合わせてたった1週間の旅行。帰りの飛行機の中で
「すぐに帰って来られるさ」
と自分に言い聞かせた。

あれから２０年。
ニュージーランドどころか箱根にも行けず、毎日が過ぎていく。
いつかもう一度行きたいなあ。