2015年4月23日木曜日

桜が教えてくれたこと~自閉症の記憶力と関係あるかもしれないけどないかもしれない話。

ひとつ前の記事にも書きましたが、ここ数ヶ月ぽにょ太の様子がいつもと違いました。

朝は、布団から出たがらない。やっと出て服を着て出かける準備をしたかと思うと、また脱いで布団に入る。しばらくするとまた布団から出て服を着て・・の繰り返し。

夕方になって事業所に迎えに行くと、ソファーから動かない。事業所が終わる時間になっても動かない。何を言っても動かない。

周りがあきらめムードでいると突然立ち上がってきゃっきゃとすごい勢いで着替えて走って外へ飛び出して行く。

なんだ?なんだろう?


ヘルパーさんとのお出かけの途中でも立ち止まって1時間動かないことも。ぽにょ太が動かないので、パートに遅刻しまくり。困った困った。

ある方言うには、頭の中がいっぱいいっぱいで、処理しきれないのではないかと。 なので固まって動かなくなってしまうのではないかと。なんだかパソコンみたいですね。

自閉症の子は忘れることが苦手だとよく言います。小さいのことを昨日にことのように鮮明に思い出すとか。

お話のできる自閉症の20歳の青年がいます。

急に泣き出したり怒り出したりしたときにおかあさんが理由を聞いてみると
「○○先生に叱られた」「○○ちゃんがおもちゃを持って行った」とか答えるそうです。
先生も○○ちゃんも、幼稚園の年少さんのころに一緒でした。18年前のことを昨日のことのように思い出してしまうようです。

ぽにょ太はお話が出来ないので昔のことをどこまで覚えているのかは分からないのですが、3歳くらいのころによく聴いていた歌を歌いだしたり、踊りを踊りだしたりします。

桜の木をぼんやり見ていたら


冬に桜の木を見るたびに“脳神経みたいだなー”と思います。(桜の木ばかりではなくカミナリも脳神経に見えますが。 )ロマンチックじゃなくてごめんなさい。

春の満開の桜を観ながら“この桜もだんだん散って葉桜になって葉っぱだけになるんだよなあ”
なんて、考えていました。

でも、もしも桜が散らなかったら、散らないままに葉っぱが生えてきたら、桜の木はもっさり重くて、枝がぐにゃりと垂れ下がってしまうのかな?

そうだ。そういうことだ。ぽにょ太の頭の中は、桜の花びらが散らないまま葉っぱが生えてきたような状態なのかもしれない。

間違っていたのかも

 

自閉症の人は、同じことの繰り返しが好きです。

ぽにょ太も同じものを食べたがり、同じビデオを見たがりました。“おじゃる丸 ”の第1巻は1万回くらい観たかも???数えたことないけれど。

でも、きっと、 いろいろなところに行って、いろいろな人に会って、いろいろな食べ物に食べて、それはきっと、ぽにょ太のためになるに違いない。そう思ってきました。

それは間違っていたのかもしれないな。
じぶんに引き寄せて“だから、ぽにょ太のためにもなる” なんて考えちゃいけなかったのだ。
だからぽにょ太は、花が落ちないまま葉っぱがもさもさと生えた 桜の木みたいになってしまったのかも。

なーんて、考えてきたら、最近ぽにょ太の調子がちょっとづつ戻ってきました。
もしかして、急に寒くなったり急に暖かくなったりで、調子が狂っていただけなのかな?
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。


にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自閉症へ にほんブログ村 その他生活ブログ 日課・生活習慣へ にほんブログ村 健康ブログ 更年期障害へ
PR

0 件のコメント:

コメントを投稿